ロングロウはスプリングバンク蒸留所で造られるヘヴィピーテッドモルトです。
スプリングバンク蒸留所では3つのタイプのシングルモルトを生産しています。
全体の80%を占める生産量を誇るのがスプリングバンクですが、それ自体が手に入りにくくなってきました。
残りの10%ずつをこのロングロウとヘーゼルバーンの仕込みとなっていますが、どちらも更に見ることが少なくなってきました。
スプリングバンク蒸留所の面白いところは、自社でフロアモルトティングを行っていることで、あえて発酵後のアルコール度数を通常7.5%~8.5%程に持っていけるところを、4%~4.5%と低くなるように麦芽を仕込んでいます。
そうすることで取れるアルコール分は少なくなりますが、味わいに凝縮感が生まれます。
蒸留方法もスプリングバンクは独特ですがロングロウは直火と間接の加熱方法が選べる初溜とシェル&チューブ式の冷却方式の再溜の2回蒸留です。
ピートフェノール値は50~55%の麦芽で仕込まれています。48時間もの間ピートで燻しながら乾燥工程を行っています。
このノンエイジのロングロウは、
香りは、クリーミー、バニラカスタード、スモーク、焼いたマシュマロ、ハーブ、芳醇な果物。
口当たりは、リッチでクリーミー、薬品ぽさ、スモーク
全体的にバランスを重視している感じをうけるノンエイジのロングロウ。
しっかりとした飲みごたえもあり、ピーテッドモルト好きは是非お試し頂きたいボトルです。
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