チャールズ国王御用達の唯一のシングルモルト蒸留所として知られる
ラフロイグ蒸留所の看板商品である10年。
ラフロイグ蒸留所は1815年に設立。
創業者は、アレクサンダー氏とドナルドのジョンストン兄弟。
ジョンストンファミリーは1954年まで運営していました。
一族の末裔である【イアン・ハンター氏】が1908年に経営を任されています。
彼の死後、ウィットブレッド社やアライド社に経営権が移り、
現在は、ビームサントリーが所有しています。
ラフロイグは今もフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所です。
ポートエレン精麦所で造られた麦芽と自家製麦芽15%を合わせた1バッチ5.5トンの麦芽を使用し
仕込みを行っています。
自家製麦芽のピートフェノール値が45~55ppm、ポートエレン製が35~40ppm程との事で、
独自の香り、味わいは自家製麦芽から得られているものなのかもしれません。
発酵槽はステンレス製で、55時間発酵、サイズは小さいながらも、ポットスチルの数量はアイラ最大で、
ミドルカットは後ろ目の72~61%。
イアン・ハンター氏は北米市場をターゲットにしていたことから、
1stフィルバーボンバレルのみで10年は造られています。
今では、スコッチウイスキーの90%はバーボン樽(ホグスヘッドも含む)ですが、
実は、イアン・ハンター氏がバーボン樽にいち早く目を付けた方なんだそうです。
アイラ島で一番売れているシングルモルトであるこの10年。
ヨードやスモーキー、ピーティーな所のみがクローズアップされることが多いですが、
その奥にある麦芽由来のフルーティーさを意識して呑むとよく出来るなと感心させられます。
カスクストレングスを飲むと更にそう思えます。
かつてのラフロイグはボディ感がしっかりしていましたが、現在のものは真逆の印象。
その時のレシピは現在エドラダワー蒸留所のバレッヘンに使用されています。
軽快ながらもフルーティー。ヨードやスモークも程よく、今も個性的ながら現代的シングルモルトになってきております。
是非ハイボール以外でも楽しんで頂けると嬉しいです。
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