ホワイトホースのキーモルトとして現在も活躍中のラガヴーリンの16年熟成。
ラガヴーリンは、キルダルトン3兄弟(あとアードベッグとラフロイグ)と呼ばれ、他の2社より1年後の1816年に創業。
創業者は、ラフロイグ蒸留所を創業したジョンストン氏の父親と言われているそう。
その後、ワイン商【アレクサンダー・グラハム】に買収され、ジェームズ・ローガン・マーキー氏がオーナーとなります。
その甥にあたる、【ピーター・マーキー氏】の下でラガヴーリンは発展を遂げていきます。
オーナーの死後、1889年にピーターが蒸留所を相続し、1890年にホワトホースを発売。
ホワイトホースがDCL社に1927年に買収され、以来UD、MHDへと引き継がれています。
原料は、ポートエレン製の34~38ppmの麦芽を使用。発酵時間は平均55時間で
醪のAlc.9%と結構高い度数のウォシュを、くびれの無いオニオンシェイプのポットスティルで、
初溜は11時間かけて行われる。日本の蒸留所は、大体6時間~7時間程度の為、
スタッフはかなり大変…。ミドルカットも長く、70%~60%でエンドするこれも結構後ろ寄りなミドルカット。
かなり重さを感じるのはそのためだと思います。
貯蔵庫は本土がメインで、アイラ島には5000樽程しか熟成されていないようです。
シェリー樽は殆ど使用せず、DEでのみフィニッシュに使う程度とのこと。
ラガヴーリンは製造工程から見ても超熟向きなシングルモルトだと思います。
長い間、エントリーボトルが16年だったのはそれが理由でしょうね。
香りは、ピート香が強く、深みがあり、複雑、口当たりは、ヘヴィながら円やかさとスモーキーさが楽しめ、
旨味とバランスが見事に取れており、フィニッシュも長い。
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