中々メジャーブランドとは言い難いインチガワー。
このボトルは80年代後期のボトリング。
70年代、80年代当時のインチガワー蒸留所の所有者は
ブレンデッドウイスキー【ベル】を造っている【Arthur Bell & Sons】が所有していた時代です。
現在はディアジオが所有者です。
ベルは今でも英国では一番人気のスコッチのブレンデッドウイスキーと言われております。
一応スペイサイドに位置しておりますが、ベルが求める原酒はナッティでスパイシーなものを
昔から要求されているそうで、一般的なスペイサイドモルトとは真逆の原酒を生産しています。
最近の傾向である、清澄麦汁、発酵時間を長めにする、ミドルカットのエンドを63%位に。
全て真逆です(笑)
時代に逆行しながらも、昔ながらのフェインティでサルファリーな原酒を求めるベルの要求にこたえ、
今でも生産を続けています。
では、この原酒が美味しくないかというと決してそうではありません。
ナッティでスパイシーな原酒は、熟成により開花していきます。
特に70年代の原酒はその造りをしても大麦麦芽由来の風味が独特で、
味わい深いものとなります。
それを知る上ではコスパの高いボトリングなのでは無いでしょうか?
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