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アードベッグ蒸留所

アードベッグ スモークトレイルズ コートロティ ED. 46% 1000ml

アードベッグ スモークトレイルズ コートロティ ED. 46% 1000ml

通常価格 ¥11,550 JPY
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Ardbeg Smoketrails Cote Rotie Edition

熟成樽:アメリカンオーク、フランス・ローヌ産赤ワイン「コート・ロティ」

2023年に免税店および蒸留所のビジターセンター向けにリリースされた、Smoketrailsシリーズ第2弾。世界各地の樽の影響を探るというコンセプトのもと、アードベッグの力強いスモーキーさに、フランス・ローヌ地方の銘醸地「コート・ロティ」樽由来のフルーティーで酸味のあるニュアンスを加えた、実験的かつ個性的な一本です。
免税店向けのリリースということもあり、複雑さは控えめながら、トラベルリテール限定品としては十分に魅力的な仕上がり。スモークと果実味のバランスが心地よく、アードベッグの新たな表現を楽しめます。

コート・ロティのテロワールは、「炙られる丘(Côte-Rôtie)」の名の通り、南東向きの急斜面に広がる畑で、太陽光をたっぷり浴びたブドウが育ちます。最大斜度は60度にも達し、機械作業が不可能なため、すべて手作業で栽培されるという過酷な環境。主にシラー種が使われ、エレガントで繊細ながら、しっかりとしたタンニンと構造を持ち、果実味と酸味のバランスに優れ、長期熟成にも耐えるワインが生まれます。
このボトルに使用されたコート・ロティ樽の詳細は明かされていませんが、ローヌの芳醇な赤ワインとアイラのスモーキーなモルトの融合は、まさに“異文化の調和”とも言える魅力を放っています。

ローヌの情熱とアイラの荒々しさが交差する瞬間を、ぜひグラスの中で体験してください。

香り:グリルしたアーティチョークやピーマンの青みある香りに、カンファーの温かみとメントールの清涼感が重なる。スモークしたクランベリーやタールのニュアンスが漂い、ダークチョコレートやフォンダンの甘みが奥行きを与える。複雑でありながらも、どこか野性的な印象。 
味わい:やや粘性のある口当たりで、アッシュ感がしっかりと感じられる。チリペッパーの刺激、野菜系ピートの個性、塩味、バニラ、オークタンニンが層を成し、ワイン樽由来の酸味と控えめな甘みが全体を引き締める。酢豚のパイナップルや生姜、鰹出汁のような旨味のニュアンスも顔を覗かせる。 
余韻:中程度の長さで、ドライかつスパイシー。グリーンピートとタールのニュアンスがじわじわと残り、心地よいスモーキーさが後を引く。 

【アードベッグ蒸留所について】

1815年に創業したアードベッグ蒸留所は、1885年にはアイラ島最大の生産量を誇る人気蒸留所としてその名を轟かせました。しかし、現在の世界的な評価からは想像もできないような、不況に苦しんだ時代も存在します。
1981年、惜しまれながら蒸留所は閉鎖。その後1989年にアライド社に買収されましたが、1990年代に入っても年間わずか2〜3か月しか稼働せず、1995年には再び閉鎖されてしまいます。設備の老朽化が進み、「もはや造れない」とまで言われるほどでした。
当時アライド社はラフロイグ蒸留所も所有しており、「アイラ島の原酒は2つも要らない」というのが本音だったとも言われています。そのため、1980年代から90年代中期にかけてのアードベッグは生産量が極めて少なく、現在では希少価値が高く、高額で取引されるようになっています。
閉鎖期間中は、ラフロイグの職人たちがデモンストレーションとして仕込みを行う程度で、「造れるけれど売り先がない」という、今では信じがたい状況だったのです。
転機が訪れたのは1997年。グレンモーレンジィ社(現LVMH傘下)による買収が発表され、アードベッグは再び息を吹き返します。それ以降、次々と話題のボトルをリリースし、アイラモルトブームの立役者として世界的な評価を獲得。現在では第2蒸留所も稼働し、ボウモアに次ぐアイラモルト第4位の売上規模にまで成長を遂げています。

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