ブログ

先週末に九州へ(山鹿蒸留所編)

 

ハードだった九州出張記録も本日で最後です。

最後4回目は山鹿蒸留所の内部に潜入し、

スピリッツの状態と現在の取組、

NVリリースに向けてなど

色々お話を伺って参りました。

山鹿蒸留所は今年の4月16日にオープンしたばかりの蒸留所です。

入口を入ってからのエントランスは写真を撮り忘れてしまいましたが…。

高級感があって美しいエントランスでした!

バーも併設されており、そちらでテイスティングして

ニューメイクスピリッツの購入も可能になっております。

私は優紀子様にミーティングルームへ案内して頂き、

お話を聞かせて頂きました。

北山先生がいらっしゃったので、蒸留所見学スタートです。

まずはミリングルームから。

こちらは津貫と同じ設備でしたが、

奥の麦芽のストックルームが広い広い。

羨ましい程、圧巻の収納力でした。

続いてマッシュタンやウォッシュバック。

(画像がイマイチでした…。すいません。)

山鹿蒸留所もステンレスタンク製でした。

そしてポットスティル。

ラインアームが上向きに向いている為、優しいスピリッツを

目指していることが伺えます。

形状はバルジ型です。

そして貯蔵庫。大きいですね~

ラック式の貯蔵庫。

奥に初期に造られた原酒が入ったシェリー樽が熟成中。

主にバレルを中心に現在は仕込みをしているようです。

ここまでは一般の方でもご覧になれるルートですが、

私と北山先生との仲ということで、

内部にも潜入して参りましたが、ここからは画像無しです。

(すいません)

折角なので、ニュースピリッツと本日のカットポイント。

リリース予定となるニューボーンのテストサンプルを

テイスティングさせて頂きました。

ニュースピリッツは予想以上に綺麗な出来で、

澄みきった水あめを思わせる酒質。

カットポイントもオフが無く、綺麗なカットでした。

初期の頃のニューメイクもテイスティングさせて頂きましたが、

今の方が圧倒的に良いスピリッツです。

これは楽しみ!

 

でも綺麗なスピリッツ故、長期の樽熟成後が心配…。

熊本は寒暖差もあり、樽由来のタンニンが

出やすいのではないかとも思いましたが、

さすがは北山先生!

そこも既に調整をするべく構想を練っているとのこと。

 

現在海外から調達する麦芽は基本的に麦汁の清澄度(透明度)が

高くなるように調整されています。

正直綺麗な麦汁を造るのは今の麦芽ではそこまで難しくないのが本音です。

実はそこからが造り手の腕の見せ所で、ミリング~蒸留、

熟成の全てのプロセスの中で、どう独自の手法を見出し、

何個引き出しが持てるかが大事です。

 

北山先生も同じご意見をお持ちで、

既にそのやり方を模索しているようです。

流石です!

前置きが長くなりましたが、

期待のニューボーンのテストサンプルのテイスティングを。

香りは、水あめ、生クリーム、少しスポンジケーキ

口当たりは優しく、ホイップクリームや少量のカスタード、タルトの生地感

終始クリーンでフィニッシュは短め。

印象としてはフルーティーよりも甘味がしっかり出ているタイプです。

 

ここからどう改良され世に出てくるのかが非常に楽しみな

ポテンシャルのあるスピリッツでした。

グレンモーレンジーのようなモルトが好きな方はハマると思います。

発売はまだ未定とのことですが、今から楽しみです。

 

正直山鹿蒸留所は期待以上でした!

本坊酒造津貫蒸留所の北山先生が監督を務めているので、

悪くなる要素を微塵も感じることはありません。

 

現時点で綺麗なスピリッツが造れているので、

この短期間での第一段階としては流石だと思います。

久住も規模感では勝てませんが、酒質では負けないつもりで

スタッフに発破をかけたいと思います(笑)

 

それでは、山鹿蒸留所編もこちらまで。

特約店の希望を出して来ましたので、

当店でも取り扱える日が来ることを願って、

結びとさせて頂きます。

http://yamagadistillery.co.jp/

詳しい画像はHPをご覧ください。

 

山鹿蒸留所の皆様、ご対応頂き有難う御座いました。

是非またお伺いさせて頂ければと思います。

出来ましたら末永いお付き合いをさせて頂ければと思います。

 

そして読んで頂いた方、有難う御座いました。

長文失礼致しました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です